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富士山 世界遺産 今年6月正式登録へ [ニュース]

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世界文化遺産への登録を目指している、富士山について、
ユネスコの諮問機関である「イコモス」は、「登録がふさわしい」とする勧告をまとめ
富士山は6月にも、正式に世界遺産に登録される見通しになりました。




一方、神奈川県の鎌倉については、世界遺産への登録がふさわしくないと勧告したため
登録は見送られるもようです。

富士山は、1992年から、世界自然遺産登録を目指してきました。
しかし、山中に、多くのゴミが捨てられていたので、2度落選してしまいました。

そのため政府は、8年前から、文化遺産登録へと方向を転換しました。

今回、文化遺産に登録される理由としては

・宗教的価値・・・山岳信仰としての対象
・芸術的価値・・・浮世絵などの題材として、多くの絵が描かれている

の2つが、あげられています。


私たち家族は、昨年の9月、富士山の登頂を試みました。
須走口から入って、5合目に車を置き、午前6時に登山開始です。

見た目がなだらかで、美しい富士山なので、それほど大変でもないのかな、
と、思っていました。

しかし、富士山って、地面が砂地なんですよね。
登りづらい。

植物が生えていなくって、太陽の照り返しがまぶしく、どんどん体力が
奪われます。

登りルートから数百メートルはなれたところにある、下山ルートでは
ときおり砂煙をあげて、登山者が、ごろごろーっと転がっていきます。

7合目で休憩していると、富士五胡、江の島、横浜みなとみらい、東京スカイツリ―
が見えました。

最後は傾斜がきつく、死ぬ思いで山頂にたどり着きました。
登るまではTシャツ一枚でも、暑くて大変だったのに
頂上は強風で、極寒。
5分しかいられませんでした。

帰りは、砂地で足をとられ、本当に歩きにくい。
途中で後ろを歩いていた娘が、ものすごいスピードで、隣を走り抜け
ていきました。

足の回転が見えないほど加速し、100メートル近くを、なんだか5秒くらいで
駆け抜けたようにみえましたが、途中足の運びが追い付かず
もんどりうってごろごろごろー。

下にいた大学生のお兄さんが、体を張って、受け止めてくれました。
あの時のお兄さん、ありがとうございました。

富士山をなめてて、運動靴で行ったものですから、靴は泥だらけ、穴があき
車に戻ったのが午後五時。

二度と、二度と登るもんか、と固く誓いました。

義父に、富士山、登りきりました、と自慢したら
俺は2回登ったぞ、と切り返されました。

私は、義理の息子には初対面の時
孫、会えたらひ孫には、言葉が解せるようになったその日に、富士山制覇を自慢します。
しかし、義父は、出会いから18年目にして、ようやく私に語ったのであります。

山梨の男性にとって、富士登頂は、当たり前のことなんでしょうか?


鎌倉について「イコモス」は、武家政権発足の地であるといった、重要性は認めたものの
現存する史跡などだけでは、その価値の証明が不十分だとして
世界遺産への登録は、ふさわしくないと勧告しました。




.
世界遺産は、現在、世界に962件あって、このうち国内では、おととし登録された
岩手県の平泉や、小笠原諸島など、16件に上っています。
世界遺産に登録されると、国は6年ごとにユネスコに保存状況を報告しなければならず
遺産の管理を厳重にすることや、景観が損なわれないように
保全活動を進めることが一層、重要になります。

一方で、世界遺産に登録されると観光客が急増するため、周辺の交通の整備や
観光客の受け入れなどを考えなくてはいけません。

国外では、世界遺産の保全と開発が、両立できなくなった例もあり
ドイツやオマーンでは、交通の整備や開発を優先して、道路に橋を架けたり
対象となる区域を縮小したりしたため、登録が抹消されたケースもあります。










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